Sounds M
作曲家 / レコーディングアーティスト
桝家眞由美(マスヤ マユミ)は、神戸生まれ、大阪を拠点に活動する作曲家・レコーディング・アーティスト。日本で培われた感性に加え、オーストラリアで過ごした年月が、彼女の創作に大きな影響を与えている。広い空、静かな自然、そして孤独の中で感じた時間の流れは、現在の音楽表現の根幹となっている。
ネオクラシカル、アンビエント、シネマティックといった要素を横断しながら、ジャンルに縛られない、静かで奥行きのある音の世界を描く。形式よりも感情を起点とし、音と沈黙の間に生まれる余白を大切にした作品は、ゆっくりと時間をかけて展開し、聴く人を内省へと導く。
映像に音楽を添えるのではなく、音そのものを視覚的な体験として捉えることが、彼女の創作の特徴である。旋律、響き、残響、そして間(ま)が重なり合い、言葉を使わずに情景を浮かび上がらせていく。
ドビュッシーやサティに見られる内省的な美しさ、坂本龍一やヨハン・ヨハンソンの現代的ミニマリズムは、彼女の音楽的感性に深く通じている。それらは引用や模倣ではなく、「静けさ」や「余韻」への共通した感覚として作品の中に息づいている。
Sounds Mとしての活動を通じて、彼女は音の持つ静かな力を探り続けている。主張するためではなく、そっと寄り添い、立ち止まり、思考を内側へと向けるための音楽を。